MLBにはあまりないエースナンバーの概念

日本だとチームによってエースナンバーに違いがあり、よく目にする数字は、18や20、21といった数字が目立ちます。また、偉業を残した選手の背番号が引き継がれる傾向にあるため、意外な番号が引き継がれていくということもあります。たまに背番号1で投げる投手もいますが、日本の高校野球におけるエースナンバーが1であることからこうしたものを連想して投げたいという選手も中にはいます。

MLBでは実際のところ、こうしたエースナンバーを背負う概念、そしてそれを求める気持ちはあまりありません。これはMLBが移籍がなされやすい環境にあることから、そもそも背番号と選手があまり結び付かないということも関係しています。

一方で、永久欠番が多く、活躍してもすぐに永久欠番とされてしまい、例えばその背番号を有望な若手選手に譲るということもありません。MLBで大活躍した選手の背番号を求める選手はいても、チーム内でそれを継承するという儀式がないのが現状です。

例外は49という数字を変則投法を行う投手に与えるケースぐらいです。日本だと助っ人外国人に42の背番号をつけさせるということがあるように、その国ならではの背番号の文化があります。