MLBから先に施行されたコリジョンルール
MLBと日本のプロ野球は必ずルールを合わせないといけないと決まっているわけではありませんが、基本的にMLBでルールが変わった場合は、日本のプロ野球も後追いします。2016年のシーズンで導入されたコリジョンルールも、元々は2015年にアメリカから先に施行されたものです。
では、なぜこの規則はアメリカで定められたのでしょうか。 まず、規則の内容ですが、走者が本塁へ行く場合、キャッチャーに体当たりしてはいけないということと、キャッチャーはホームベースの前に位置して走者の進路を妨害してはいけないというのが主になります。
つまり、これまで行われていた本塁をブロックしているキャッチャーに、走者が強引に体当たりをするといったプレーは禁止ということになります。もし、このプレーで走者がいったんアウトになった場合は、ビデオ判定後にセーフになります。
本塁での体当たりプレーが禁止になったのは、MLBで捕手がけがをしたからです。捕手はホームベース上から動くことができず、走者が突っ込んできてもよけることができないため、どうしてもけがをしやすくなってしまいます。
規則が施行されて、キャッチャーの安全は守られるようになりましたが、その反面、本塁でのクロスプレーは走者有利になっているので、得点が入りやすくなるといわれています。