メジャーリーグのスカウトたちは世界中に姿を現す

スカウト

MLBはアメリカンリーグとナショナルリーグという二つのリーグにそれぞれ三つずつの地区があり、地区の優勝チーム同士が戦って最終的にワールドシリーズで真のチャンピオンチームを決める仕組みになっています。
アメリカでやっているのに、なぜワールドシリーズなのかといえば、それはアメリカだけではなく、カナダ、メキシコ、キューバ、日本など世界中から選手が集まっているからといえるでしょう。チームにもよりますが、スタメンの選手でアメリカ人が一人もいないということもあります。

では、なぜMLBには世界から選手が集まるのでしょうか!?
もちろん、給料が高く、自国でプレーするよりもレベルが高くてやりがいがあるというのは大きな理由ですが、MLBの各チームにいるスカウトが世界各国へ赴いて良い選手を探しているからという理由もあります。つまり、スカウトが「この選手は優れている」と進言するからこそ、日本人選手などがMLBのチームに入ることができるわけです。

ちなみに日本にいるMLBのスカウトは二種類です。
まず、日本に住んでいて韓国や台湾などの選手もチェックする極東担当と呼ばれる人たち。大抵は日本人です。
そして、お目当ての選手が出場する日を見計らってアメリカから来日する人たち。アメリカ人が多く、アメリカと日本を何度も往復します。日本のプロ野球選手がMLBに移籍するためには、基本的にFAの権利を獲得するか、もしくはポスティングシステムを使う必要があり、プロ入りしてからメジャー移籍まで最短でも数年はかかります。

プロ初年度の大活躍しても、翌年にMLBへ行くことはまずあり得ませんが、それがわかっていてもメジャーのスカウトは有望な選手たちをずっと追いかけ続けているのです。